
平素より『信州のそ菜』をご愛読いただき、誠にありがとうございます。
この度、2025年6月号の配信を開始しました。
今月号の特集「環境にやさしい農業」
環境にやさしい農業をテーマに、現地での実証結果に基づいた最新技術をご紹介します。
●緑肥「ヘアリーベッチ」を活用した減肥栽培技術
肥料価格の高止まりが続く中、マメ科緑肥「ヘアリーベッチ」による窒素供給と肥料コスト削減の効果が注目されています。春播き・秋播きそれぞれの栽培方法や後作物への減肥効果について、具体的な実証データをもとに解説します。
●生分解性マルチ・ネットの活用による環境負荷低減
廃プラスチック削減に向けて、生分解性マルチ・ネットの導入が進んでいます。現地試験結果から、作業効率や分解性、コスト面の課題と将来の展望について整理しました。
このほか、家畜糞堆肥の利用技術、病害虫対策、みどり認定制度の概要など、持続可能な農業を支える多彩な取組を掲載しています。
<ピックアップ記事>
低圧ミスト制御用の安価で自作可能な環境モニタリング装置の作成・運用マニュアル
温湿度・飽差の測定および低圧ミストの制御が可能な、安価で自作可能な環境モニタリング装置の作成・運用方法を紹介します。施設栽培における環境制御の入門としておすすめです。
JA技術員による研究発表
夏秋ブロッコリーの高温対策として、苗の耐乾性を高める育苗技術を検証しました。現場での実用性や栽培安定化に向けた成果を報告します。
高温期の害虫対策について
トマト・イチゴ・ネギ・レタスなど主要作物に被害を与えるアザミウマ類・ハダニ類の生態と薬剤抵抗性、天敵利用や防虫ネットによる物理的防除など、実践的な害虫管理手法を紹介します。
「トルコギキョウ」抑制作型のポイント
トルコギキョウの抑制作型におけるロゼット化防止、短日処理、芽かき、ブラスチング対策など、10~12月の安定出荷を実現するための栽培管理・環境制御・施肥のポイントを解説します。
きのこ栽培に関する普及技術の紹介
ブナシメジ・エノキタケの持続可能な栽培を支える技術として、タピオカ澱粉かす・ワイン粕・パーム核油かすなど未利用資材の培地利用技術を紹介します。収量や品質への影響を検証し、資材の実用性を検討しています。
全国きのこマイスター交流集会
日本きのこマイスター協会15周年記念イベント「全国きのこマイスター交流集会」が開催されました。集会で取り上げられた、うま味の科学や純国産キクラゲの栄養と加工、ブナシメジの価格形成メカニズムなど、きのこに関する多角的な知見を紹介します。
このほか、今月の農作業のポイントなど、農業経営に役立つ情報満載でお届けします。