平成28年に地理的表示「GI」登録された「市田柿」は、飯田市と下伊那郡、ならびに上伊那郡の中川村と飯島町で生産されています。 収穫された柿は皮むき・ハザかけなどを経て乾燥に入りますが、じっくりと乾かすことが独特の柔らかさとおいしさを生む秘訣であるため、一定の湿度が必要となります。晩秋になると天竜川の川霧が立ちこめるこの地域が適地と言われるゆえんとなります。 乾燥後のホゾ切り、柿揉み、粉だしなどの多様な工程が一つ一つ丁寧に行われ、「市田柿」が完成します。 今年も10月末から収穫と加工が始まりました。温暖化による気温上昇は「市田柿」の生育や加工にも大きな影響を及ぼしていますが、今年もおいしい「市田柿」の生産に向けて農家の皆さんは励んでおります。
JA全農長野 南信事業所 生産販売課